美ヶ原
  関係市町村のホームページから、下記の情報を見ることができる。
美ヶ原高原観光協議会
美ヶ原観光連盟
美ヶ原観光組合 
The Japan Alps

アクセス・交通:
宿泊施設:,
登山コース


アクセスと山麓の宿

車:長野自動車道を松本ICで降り、松本市内から美ヶ原の道路標識に従ってアザレアラインを進む。扉峠からビーナスラインに入り、美ヶ原の山本ふるさと館前の駐車場に着く。
電車・バス:JR中央線の松本駅で降りるか、長野新幹線の上田駅で降りて、美ヶ原行きのバスに乗る。
山麓の宿:美ヶ原高原には、山本ふるさと館と山本小屋がある。山頂にある王ヶ頭ホテルは、展望が良いが宿泊料金が高い。蓼科山登山も組み合わせるならば、蓼科山麓に位置し女神湖畔に近い立科白樺高原ユースホステルを勧める。三城牧場にはオートキャンプ場がある。


登山地図と登山コース

登山地図    GPC軌跡   鳥瞰図(カシミール3D)   高低図   
 美ヶ原は溶岩台地の山で、山頂付近の1950mまで自動車道が通じている。登山者のほとんどは、1950mにある山本ふるさと館前の駐車場に車を置いて、山頂の王ヶ頭を往復している。それでもよいが、麓の三城いこいの広場前の駐車場に車を置いて、歩いて山頂に登ってこそ、急に目の前に広がる草原台地と周りを取り囲む峰々に感嘆の声をあげるだろう。
山頂の王ヶ頭からは、41の百名山が見えるという。

 山本ふるさと館前の駐車場に車を置いて山頂を往復後、帰りに車山肩で駐車して、霧ヶ峰(車山)を同じ日に登ることもできる。

 今回は、美しの塔下にある山本小屋に泊まって、日の出を見てから山頂に登り、それから山麓へ下山、そして登り返すという大廻りの歩き方をしてみた。


登山ガイド

アクセス山麓の宿
 長野自動車道を松本ICで降り、松本市内から美ヶ原の道路標識に従って進む。扉峠からビーナスラインに入り、美ヶ原の山本ふるさと館前に着く。砂利道先にある山本小屋に前泊する。松本ICから山本小屋まで70分かかる。美しの塔からは、稜線に落ちる夕日がきれい。                   
2011年10月28日 快晴
山本小屋(
8:35)――→美しの塔(8:43)――→塩くれ場(8:50)――→

王ヶ頭(
9:30,9:40)―→王ヶ鼻(10:00)――→桜清水(11:10,11:40

――→三城いこいの広場(
12:20,12:40)――→広小場(13:20,13:40
                      
――→塩くれ場(
14:55,15:00)――→美しの塔(15:07)――→山本小屋

15:15
                       

 山本小屋から美しの塔の前を通って、塩くれの場に出る。登山道の両脇には柵が設置されていて、夏から9月まで牛が放牧されている。塩くれの場で右折して、台地の高まりにあるテレビ塔を目がけて柵に沿って歩く。塩くれの場の由来は、岩の上に塩を置いて牛になめさせたことに由来している。長年にわたって牛がなめ続けた跡が、岩に窪みとして残っている。

 見上げると、林立するテレビ等の横には王ヶ頭ホテルが建っていて、そこへお客を運ぶバスが何台も行き来している。塩くれ場からテレビ等までは、牧場の柵に沿ってなだらかな道を散歩気分で歩く。最後にいくらか急になった曲がった道を登りきると、左は王ヶ頭ホテル、右は登山道の分岐に出る。山上にしては豪華な王ヶ頭ホテル傍まで行ってから、分岐まで戻る。王ヶ頭ホテルを左に見ながら砂利道を歩くと、左から王ヶ頭登山道が合流している。そこに王ヶ頭の山頂があり、砂礫地にケルンが立っている。

 山頂からは、周りを取り巻く北アルプスの山、中央アルプス、中信・南アルプスの山、八ヶ岳の右には富士山が裾野をひいて見える。360度パノラマビューとはこのことだろう。41の百名山が見えると言われるが、素晴らしい澄んだ秋空に恵まれて、素晴らしい一日になった。

 砂利道の登山道をさらに進むと、台地の西端にある王ヶ鼻に出る。夏には途中の道の両側に高山植物が咲き乱れるが、晩秋には熊笹に葉を落とした落葉樹が林立するだけである。ここからの展望も素晴らしく、眼下の松本市から安曇野盆地の上に、槍ヶ岳から穂高連峰のつながりがくっきり見える。てっぺんには鉄平石と呼ばれる平たい石が重なり、歩くとカランカランと乾いた音をたてる。ここまでは、観光客が展望を楽しんでいる。

 展望を楽しんだら、山頂から鉄平石が重なるガレ場の尾根を下る。尾根をはずれて左に曲がり、八丁ダルミと呼ばれる平坦な道をしばらく歩く。それが終わると、再びカラマツ林の中の急な道を下る。カラマツの黄葉がきれいである。すでに落ちた針状の葉が登山道に敷き詰められて、その上を歩くのは足腰にやわらかく当たる。桜清水まで、ダブルストックを上手に使って小走りに下る。道がなだらかになってから、2箇所にキャンプの炊事場とトイレがある。車道に出るので、それを下ると、上から下りてきている車道に出る。曲がり角に、かって石切り場であったことを示す看板がある。曲がり角の下には、そばが名物の桜清水茶屋がある。そこで休憩する。

 車道を登って出る分岐を左にとり、20分歩いて三城荘(休業中)前に出る。さらに車道を10分歩いて、三城いこいの広場バス停に着く。道路を挟んだ向かい側には、センターハウス(三城キャンプ場管理棟)がある。ベンチに座って、持ってきたおにぎりを食べる。

 センターハウスに向かって左脇から登山道に入るが、分かりにくい。道路側に立っている2枚の案内看板の間、足元には塩くれ場(百曲りコース)の標識から入る。キャンプ場の端を登ると、車道に出る。標識に従って車道を右回りに少し進んだ右側に、百曲りコースの標識がある。足場の悪い沢沿いの道を進むと、広小場に着く。芝生の広場になっていて、奥にはトイレがある。これからの登りに備えて、休憩する。

 すぐ急坂が始まる。樹林帯の中の歩きやすい土の道を、それこそ百回ジグザグをきりながら、登り続ける。1700m位には鉄平石が敷かれた道になる。それを過ぎて右側に溶岩台地の端が見え出すようになると、最後のガレ場を登り台地に飛び出す。周りの山々に別れを告げながら、塩くれ場から美しの塔を過ぎて、山本小屋に戻る。



広小場

百曲りの上部から仰ぐ溶岩台地

山本小屋

美しの塔

王ノ鼻

三城牧場から見る美ヶ原の稜線

センターハウス

ンターハウス左脇から登山口