登山コース
1.車でのアプローチに便利な登山口
いくつかの登山口から、山頂への登山ルートが延びている。登山口が高速道路から近くて、道路状態が良いアクセス道路を選びたい。しかし、登山口に近づくほど道が細くなり、林道に入って行く場合が多い。でこぼこの細い悪路や、土砂崩れで不通になることの多い道路については、前もって地元市町村の観光課などに問い合わせること。現在、自分で運転せざるを得ない悪路は、皇海山の追貝ルートと根利ルート、聖岳と光岳の易老渡までの林道、恵那山の黒井沢林道、大峰山の天川村から行者還トンネル西口までの林道がある。
2.自分の力量にあった登山コース
いくつもある登山ルートの中から、多くの登山者が歩く一般ルートを選ぼう。自分の力量を過信して、一人で難コースに挑戦するのは避ける。携帯電話が通じない山域では、アクシデントに遭うと遭難の危険がある。自分が中級者と思う人は、@単独で登山計画を立てることができる。 A単独で15kgのザックを担いで、テント泊しながら数日かけて山を縦走することができる。 B登山地図とコンパスの使用に習熟していて、道に迷っても元の道に戻ることができる。 C日帰り用の8kgのザックを担いで、1000mの標高差を休憩時間を入れて4時間内で登れること D日帰り用の8kgのザックを担いで、1日に8時間以上歩けることを基準とする。上級者に近づくためには、さらに、@春山でアイゼンをはいて、雪のついた岩場や雪渓登攀下降ができる。 Aピッケルとアイゼンを正しく使えること。 Bテント場で自炊できること。 Cルートファイティングができること。 D危険予知と回避行動ができること、Eザイルの基本操作ができること。
3.登山口に戻る周回コースの選択
車で行く時には、登山口と下山口を同じくする。そのためには、周回する縦走コースを選択することになる。例えば、さわら島を登山基地にして悪沢岳から赤石岳に縦走する、易老渡を登山基地にして聖岳から光岳に縦走する、新穂高温泉を登山基地にして水晶岳から鷲羽岳に縦走する、折立を登山基地にして薬師岳から黒部五郎岳に縦走する、笹ヶ峰を登山基地にして火打岳から妙高岳に縦走するなどがある。
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