両神山 |
![]() 小鹿野両神観光協会 |
関係市町村のホームページから、下記の情報を見ることができる。 ・子鹿野町観光協会 ・日本アルプス登山ルートガイド
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アクセスと山麓の宿
車:関越自動車道の花園ICで降りて、国道140号線で秩父に向かう。途中にある皆野寄居道路を利用すると、時間を短縮することができる。秩父市内から秩父線に沿って進み、三峰口駅の先で右折して県道37号線に入る。小森バス停を左折して、小森川沿いに30分走る。道が曲がりくねった行き止まりに白井差登山口がある。道が広くなったところに駐車する。その山側に山中さん宅がある。 日向大谷登山口から登る人は、県道37号線を両神村役場手前の道を左折する。 電車・バス:西部鉄道西部秩父駅から小鹿野町営バスあるいは西部観光バスに乗って、両神山荘バス停で降りる。タクシーに乗って、白井差登山口に向かう。 山麓の宿:県道37号線の小森バス停を北に向かった所に、国民宿舎両神荘がある。 |
登山地図と登山コース
登山地図 | GPC軌跡 | 鳥瞰図(カシミール3D, 下図) | 高低図 |
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登山ガイド
アクセスと山麓の宿 国民宿舎両神荘から299号線を南下し、小森で右折して小森川沿いに30分登る。道が曲がりくねった行き止まりに白井差登山口がある。道が広くなったところに駐車する。その山側に山中さん宅がある。Tel: 0494-79-0494 (山中豊彦) 2009年6月20日 曇り時々晴れ 白井差登山口(9:30)――→大又(10:00)――→オオドリ河原(10:25) ――→ブナ平(10:55)――→稜線(11:55)―→両神山(12:00,12:20) ――→稜線(12:25)――→ブナ平(13:10)―→オオドリ河原(13:35) ――→白井差登山口(14:20) 前日に、両神山の白井差登山口側の持ち主である山中豊彦さんに、入山の連絡を入れておく。登山口に着くと山中さんが待っておられ、登山に同行してくださることになった。感謝です。その際に、自作の登山地図が渡された。旧登山路が閉鎖された際に登山路が地図から削除されていたが、現在市販されている「山と高原地図」には白井差ルートが載っている。 始めは小森川に沿って登る。右側に見事な昇竜の滝が現れる。大又で左の大笹沢に入る。沢を木の橋で渡り、元に戻った先で右の尾根を登るようになる。オオドリ河原から急坂をジグザグに登る。腐植土が積もっていて歩き易い。山中さんは時々下草を鎌で刈ったり、登山道の石をどかしたりと、道を整備しながら歩いておられる。みんなが歩き易い道を作ったといわれる通り、案内時に登山道の整備を欠かさない様子がひしひしと伝わってくる。 山中さんから、旧道が平成12年に閉鎖された経緯が長々と話された。前もって、朝日新聞発行の「日本百名山」や「山と渓谷」本で、その経緯はおよそ知っていた。自分の所有地が国立公園に指定された昭和25年祖父が国と話し合い、木を伐採しない代わりに相続税が軽減されることになった。ところが、いざ祖父が亡くなると、国はそんなことは知らないという。国立公園だから木は切るな、でも不動産だから税金は払えでは、納得がいかなかった。しかし、国との交渉が一段落した平成18年、多くの登山者の要望に応えて自力で新道を開拓した(朝日新聞発行の「日本百名山」No.29)。 水晶坂の歩き易い急坂を登り、ブナ平で小休憩する。下草がきれいに刈られているので大変だったと思っていたら、鹿が木の芽を食べつくしたためだそうだ。途中、ブナなどの広葉樹が日光を遮り、吹き通る風も気持ち良い。所々には、日陰に咲く花も見られる。ブナ平から稜線に向かって、ジグザグに急坂を登る。石の出ていない土の道に腐植土が積もり、歩き易い。のぞき岩のある尾根を右手はるかに望みながら進むと、ロープをくぐって梵天尾根の稜線に飛び出す。 稜線上を右に進み、剣ヶ峰の手前で日向大谷口からの登山路と合流する。岩稜を鎖を持って登り切ると、両神山の剣が峰に着く。狭い頂上に、方位盤と両神の石の祠と首のない石像が置かれている。遠くの山並みが霞んで見えるが、はっきりとは特定できない。頂上で休憩後、稜線から白井差口へ来た道を戻る。 下山後に山中豊彦さん宅の野外テーブルに座って、お茶をいただいた。その後で、記念バッジとアカヤシオの花(5月5日から10日が最盛期)が咲いている両神山の大きなカラー写真をいただいた。入山料の千円は妥当だと思った。 |
![]() 昇竜の滝 |
![]() 稜線到達点 |
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![]() 石室 |
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![]() 山頂と首のない石像 |