ひうちヶ岳
関係市町村などのホームページから、下記の情報を見ることができる。
片品村観光協会
尾瀬檜枝岐温泉観光協会  
・尾瀬環境財団 

日本アルプス登山ルートガイド
アクセス:戸倉, 御池, 尾瀬
交通規制:,
宿泊施設:檜枝岐村, 片品村
山小屋, 2, ,
温泉:檜枝岐村, 片品村
登山コース1, 2, 3,


アクセスと山麓の宿

車:関越自動車道の沼田ICで降り、国道120号線と401号線を通って、戸倉駐車場に車を置く。登山シーズンには一般車の乗り入れは禁止されているので、シャトルバスに乗って大清水あるいは鳩待峠に着く。関東方面からは、檜枝岐温泉を経由して御池駐車場に車を泊めて、沼山峠口までシャトルバスに乗り換える。
電車・バス:上越新幹線の上毛高原駅で降りて、路線バスに乗って戸倉に着く。そこからシャトルバスに乗って、大清水あるいは鳩待峠に着く。関東方面からは、東武鉄道を利用して会津高原尾瀬口で会津バスに乗り換えて御池で降りる。
山麓の宿:尾瀬沼や尾瀬ヶ原には、何箇所もの山小屋がある。下山後には小屋に泊まって、美しい尾瀬の自然を楽しみたい。

 
登山地図と登山コース

登山地図 GPC軌跡    鳥瞰図(カシミール3D)  高低図     
 福島県檜枝岐村の御池と沼山峠、群馬県片品村の大清水の登山口から登る。東京・東北からは御池の駐車場に車をおいて、御池から直登するか、シャトルバスに乗り換えて沼山峠に入る。上信越以西からは尾瀬戸倉に車をおいて路線バスで大清水登山口に入るが、乗入れ規制時期以外では、直接大清水の駐車場に入ることもできる。

 コースとしては、御池、尾瀬沼長英新道、沼尻、見晴新道の4ヶ所ある。沼山峠から登って、尾瀬沼長英新道経由でひうちヶ岳から御池に下る周遊コースは、日帰りできる人気コースである。逆コースでも良い。シャトルバスで、登山口に戻る。

 せっかく尾瀬に来たのだから、登山の前後に尾瀬沼や尾瀬ヶ原の山小屋に泊まって、尾瀬を探勝したい。至仏山も同時に登るなら、尾瀬戸倉に車をおいて、鳩待峠から至仏山とひうちヶ岳を経て大清水に下る。
 


登山ガイド

アクセスと山麓の宿
 上越新幹線の上毛高原駅で降りて、尾瀬戸倉行きのバスに乗る。そこから発着する路線バスに乗り継いで、大清水の登山口に着く。

日程:2003年6月5日から6月7日

6月5日 晴
大清水(
11:10)――→三平橋(12:10,12:30)――→三平峠(13:40,14:15

――→三平下(
14:30,14:45)――→長蔵小屋(15:10
                 
 ゲートの横から林道に入って約1時間歩くと、一ノ瀬休憩所に着く。そこで一服して、三平橋を渡ってから登山道に取りつく。三平峠までの中ほどに細いジグザグの急な登りがあるが、間もなく尾根の傾斜がゆるみ、三平峠に出る。まだ6月の初旬なので、登山道の両側には雪が融けずに残っている。持ってきた弁当を食べる。

峠道をゆるく下り最後に木段を下ると、三平下にある尾瀬沼山荘前に出る。眼前に広がる尾瀬沼越に、ひうちヶ岳が凛として聳えている。これがやっと願いがかなって来られた尾瀬沼の景色かと、感慨ひとしおである。階段状のベンチに座って、あかず眺める。

 湖岸に敷かれた木道に沿って、水芭蕉が咲き始めている。尾瀬沼の東岸に沿って25分歩いたところにある長蔵小屋に泊まる。尾瀬の歴史と共に歩んできた山小屋で、本館は大正4年に建てられた。別館を含めて収容人員260名ぐらいの総2階で、歴史を感じさせる。季節ごとに自然観察ツアーを実施し、現在、内部には洗浄便座も備えている。夕食後、スタッフの案内で、隣接する尾瀬沼ビジターセンターで尾瀬のスライド上映を鑑賞した。

6月6日 晴
長蔵小屋(
7:30)―→大江湿原分岐(7:35)――→浅湖湿原分岐(7:45)

――→ミノブチ岳(
10:25,10:30)――→俎ぐら(11:00)――→柴安ぐら

11:25,11:35)―→見晴十字路(13:50,14:40)―→竜宮小屋(15:10
                      

 長蔵小屋を出発して5分のところにある大江湿原分岐を左折する。10分歩いたところにある浅湖(あざみ)湿原手前で分岐を右に取り、長英新道に入る。オオシラビソの鬱蒼とした樹林の中を所々に下がる赤布を目印に進むが、登山道は固い積雪に覆われて登山者の足跡も確認できない。

 赤布が見通せないところもあり、所々で右往左往する。わずかに顔を出している登山道に戻るが、覆っている雪の下は空洞になっており、それを踏み抜いて腰までもぐり難渋する。次第に傾斜が強くなってきて、左の樹間越しに尾瀬沼の青い湖面が見渡せるようになる。

軟らかい雪の急斜面を登りきると、ミノブチ岳の頂上に出る。視界が一気に開けて、右には俎ぐらが、左には柴安ぐらが聳えている。御池岳の斜面をトラバースして鞍部まで下り、雪の急斜面を俎ぐらまでピッケルを突き立ててよじ登る。一息入れてから、柴安ぐらとの鞍部まで下りてから、柴安ぐらへの雪の急斜面をキックステップとピッケルを使って70m直登する。

 軟らかい雪に苦労するが、久しぶりに若い時の雪渓登りを思い出した。それを下るグループはジグザグにザイルを張って、それをつたって下りていった。柴安ぐらからの眺望は素晴らしく、眼下には尾瀬沼と大きく広がる尾瀬ヶ原、その奥には至仏山がやさしく横たわっている。

柴安ぐらの頂上から見晴十字路まで、見晴新道を950m一気に下る。下り始めは雪で滑らないように注意する。ハイ松帯から鬱蒼たる樹林帯の中を2時間ぐらい下ると、見晴十字路に出る。6月中旬で登山には早かったので、1グループに会ったのみであった。

 小屋で、遅い昼食をとる。至仏山の方向へ下田代の木道を30分歩いて、沼尻川を越えたところにある竜宮小屋に泊まる。夕食までには時間があったので、尾瀬ヶ原の下田代や中田代を周遊する。

6月7日 晴後曇り
竜宮小屋(
8:30)――→尾瀬ヶ原――→山ノ鼻(10:00,10:20)――→鳩待峠(11:25
                      
下田代から中田代、上田代から山ノ鼻経由で鳩待峠に出る。シャトルバスで尾瀬戸倉の駐車場に戻り、路線バスで新幹線の上毛高原駅に戻る。




尾瀬沼越しのひうちヶ岳

長蔵小屋
10:25,10:30
俎ぐら山頂
柴安ぐら山頂

水芭蕉

中田代から見る至仏山