塩見岳
  関係市町村のホームページから、下記の情報を見ることができる。

伊那市観光協会
日本アルプス登山ガイド
The Japan Alps

アクセス1,交通情報1,
温泉, 宿泊
山小屋1,
登山コース:
 


アクセスと山麓の宿

車:中央自動車道の松川ICで下りて、59号線を進む。小渋ダムから22号線に入り、大鹿村役場手前で右折して152号線に入る。鹿塩を過ぎて大鹿小学校の先で標識に従って、左に分岐する鳥倉林道に入る。林道は舗装されているが、所々に細い曲がり角があるので、注意して走行する。JR伊那大島駅から鳥倉登山口まで、バスが出ている(1日2往復、伊那バス1時間50分、時刻表)。季節運航なので伊那市観光協会HPを見てください。
電車・バス:新宿高速バスターミナル、阪急三番街高速バスターミナル、名鉄バスターミナルおよび横浜駅バスターミナルから、松川駅まで高速バスが運行されている。近くのJR伊那大島駅から鳥倉登山口行きのバスに乗る。
山麓の宿:鹿塩温泉と小渋温泉がある。


登山地図と登山コース

登山地図    GPC軌跡   鳥瞰図(カシミール3D)  高低図  
 塩見岳は鉄兜のような形をした男性的な山であり、遠くからでも容易に確認できる。東峰と西峰からなる双耳峰である。かっては塩川小屋からの急登のコースが主流であったが、鳥倉登山口までマイクロバスが入るようになり、より簡単に登ることができるようになった。

 塩見岳の北側は仙塩尾根を経て間ノ岳と仙丈ケ岳へ、南側は荒川三山を経て赤石岳へと連なっている。

 マイカーは鳥倉登山口手前の越路バス停前の駐車場までしか入れない。そこから40分歩くと、鳥倉登山口に着く。三伏峠までの樹林帯をぬけると、そこから塩見岳までは尾根歩きが多くなり、特に塩見岳からの眺望は素晴らしい。  


登山ガイド

アクセスと山麓の宿
 中央自動車道の松川ICで下りて、59号線を進む。小渋ダムから22号線に入り、大鹿村役場手前で右折して152号線に入る。鹿塩を過ぎて大鹿小学校の先で標識に従って、左に分岐する鳥倉林道に入る。林道は舗装されているが、所々に細い曲がり角があるので、注意して走行する。JR伊那大島駅から鳥倉登山口まで、バスが出ている(1日2往復、伊那バス1時間50分、時刻表)。登山前日(10月9日)は、鳥倉林道入口にある赤嶺館に泊った。

日程 2009年10月11日から10月12日 

10月11日 晴
駐車場(7:35)―→鳥倉登山口(8:05)――→塩川分岐(10:30)――→


三伏峠小屋(10:45)―→三伏山(11:05,11:20)―→本谷山( 12:10,12:15)

――→塩見小屋(14:05)
                      

 赤嶺館を6時30分に出発して、7時に駐車場のゲートに着くが、40台ぐらい置ける駐車場がすでに満車だったので、1.5km下の第2駐車場に車を置いた。ゲートまで車道を歩くのに時間がかかってしまった。

 7時35分にゲートをくぐって出発する。舗装道路を30分歩くと鳥倉登山口に着く。すでに1800mの標高があり、嬉しい。左の斜面に取り付き、カラマツ林の急斜面をジグザグに登る。間もなく三伏山と豊口山を結ぶ鞍部に出る。そこからしばらく尾根上を行く。下山してくる人に山上の雪はどうですかと聞くと、昨日は降った雪で3分の1の人が山頂への途中から引き返したが、今日の晴天で雪が溶けたので多くの人が頂上に登っているとのことであった。

 尾根の北側を緩く登るようになると、水場を越えて塩川からの登山道と合流する。そこから樹林帯を進むと、三伏峠小屋前に出る。小屋前に20張りのテントが張られている。三伏峠を越えて20分歩くと、三伏山に着く。視界が開け、前方に鉄兜の形をした本峰と右に天狗岩を従えた塩見岳が雄々しく聳え、右には烏帽子岳が望まれる。朝食の弁当を食べる。

 三伏山を下り本谷山との鞍部に出る。そこから登り返すと、草地の斜面を越えてから、本谷山頂上に出る。三角点が置かれており、塩見岳がさらに大きく見える。しばらく歩いてから、道は稜線をはずれて権右衛門岳の右側直下をトラバースしながら下ると、オオシラビソの原生林に覆われた窪地のゴーロに出る。

 そこから樹林帯を200m登り返すと、ハイマツの稜線に出る。左手から塩見新道が合流し、間もなく14時5分に塩見小屋に着く。宿泊手続きの順番待ちに手間取り、やっと14時30分に手続きが終わった。こんな小さな小屋(定員30人)に泊まれるのかと思うが、予約制が徹底しているので、混雑することはなかった。

 これから塩見岳に登るというと、下山までに3時間近くかかるので13時を過ぎると登山をやめてもらっているという。それに従うことにした。小屋前の高台に登って見上げると、天狗岩の斜面や塩見岳を登下降する登山者が望まれる。それを見ながら、明日の登山のためにルートを確認する。連休中ということもあって20名ぐらいの登山者が泊っている。初雪が降る時期になってもこれだけの登山者が来るとは、塩見岳は人気のある山だと実感させられる。

10月12日 晴
塩見小屋(5:50)―→天狗岩(6:50)―→塩見岳西峰(7:00,7:20)―→

――→塩見岳東峰(7:30)――→塩見岳西峰(7:40)―→塩見小屋

(8:25,9:00)――→本谷山(10:30)――→三伏山(11:25,11:35) ―→

三伏峠小屋(11:50,12:15)―→塩川分岐―→ 鳥倉登山口(13:50)

――→駐車場(14:35)
                              

 小屋前から日の出を見る。早朝は雲がやや多かったが、日の出と共に雲が取れだした。5時50分に小屋を出発する。ハイマツ帯から露岩帯を越える。崩落した斜面の右側に山頂まで続いているハイマツ帯の中を、縁に沿ってジグザグに登る。露岩帯の道に散らばる浮石を、落とさないように注意する。天狗岩の基部を右から通過し、塩見西峰との鞍部に下る。岩場の急な登りを過ぎてハイマツの尾根に出ると、すぐ三角点のある塩見岳西峰にたどり着く。稜線を5分間進んで東峰に達する。東峰の標高は西峰の標高より5m高い。

 この素晴らしい大パノラマはどうだ。北北東には東側から農鳥岳、間ノ岳と北岳、北には右から甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳、南には荒川三山(悪沢岳、中岳、前岳)と前岳の右稜線に頂上を見せる赤岳、その右後ろには富士山が大きな裾野を広げている。西から南西にかけては乗鞍岳、御嶽と恵那山、北東の遠くには槍ヶ岳、穂高連峰と白雪を頂いた後立山連峰が連なっている。しばらく山々をなぞらえながら、感激に浸る。

 西峰に戻ってから、浮石に乗らないように注意して、塩見小屋に戻る。休憩後、鳥倉登山口まで、来た道を戻る。そこから50分歩いてようやく車の置いてある下の駐車場まで戻る。疲れているが、これから恵那山の山麓に向かう。ポルシェ頑張れ。


山頂から望む富士山

周辺の南アルプス


鳥倉登山口

三伏峠

三伏山

本谷山への登り

塩見小屋

塩見岳西峰

塩見岳東峰

山頂直下の登り