甲斐駒ヶ岳
関係市町村のホームページから、下記の情報を見ることができる。
南アルプス市観光協会
伊那市観光協会
The Japan Alps

アクセス・交通:, 3,
宿泊, 山小屋:,
登山コース:


アクセスと山麓の宿

車:芦安温泉から広河原間は、車両乗り入れ禁止である。北沢峠に行くためには、芦安温泉からバスに乗り、広河原でバスに乗り換えることになり不便である。名古屋と大阪方面から来る時はもちろん東京から来る時も、中央自動車道の伊那ICで降りる。左折して伊那市内に向かい、国道361号線に入る。高遠町の手前で152号線を右折して、美和湖を右に見ながら旧長谷村に向かう。戸台口で左折すると、1.8qで戸台口市営バス駐車場に着く。駐車場に車を泊める。ここから北沢峠までは一般車両乗り入れ禁止なので、市営バスに乗り換える。駐車場のかたわらに、市営仙流荘がある。
電車とバス:
 JR伊那市駅で降り、JRバスで高遠駅に着く。伊那市営長谷循環バスで、戸台口市営バス駐車場に着く。
山麓の宿:北沢峠には長衛荘が、10分登山道を歩いたところに北沢駒仙小屋がある。山麓の戸台口市営バス駐車場そばには市営仙流荘が、芦安温泉バス停付近には芦安温泉ロッヂなどがある。下山後、温泉で疲れを癒してから帰宅したい。
 


登山地図と登山コース

登山地図   GPC軌跡    鳥瞰図(カシミール3D)  高低図   
 甲斐駒ヶ岳は花崗岩が残雪のように白く輝き、南アルプスの中ではひときわ目立つ。古くは黒戸尾根から登られたが、南アルプス林道の開通と伊那市側の戸台口からのバス便が便利になったために、現在では北沢峠から登られている。

 北沢峠に行くには伊那側から入り、戸台口市営バス駐車場に車を置いて、市営バスに乗り換える。

 仙水峠、駒津峰経由で登り、双児山経由で下山するコースを勧める。長衛荘か北沢駒仙小屋に泊まって、甲斐駒ヶ岳と仙丈岳を合わせて登るようにしたい。


登山コース



アクセスと山麓の宿
 中央自動車道の伊那ICで降りる。左折して伊那市内に向かい国道361号線に入る。高遠町の手前で152号線を右折して、美和湖を右に見ながら旧長谷村に向かう。戸台口で左折すると、1.8qで戸台口市営バス駐車場に着く。駐車場の傍らに市営仙流荘がある。下山後に仙流荘に泊まるので、仙流荘に車を駐車する。ここから北沢峠までは一般車両乗り入れ禁止なので、市営バスに乗り換える。14時5分発の南アルプス林道バスに乗り、15時10分に北沢峠に着く。

2008年10月7日 晴 
北沢峠(15:20)――→北沢駒仙小屋(15:25)――→仙水小屋(15:55)
                    

 南アルプス林道を広河原方面に10分下ったところにある標識から、左に入る。5分歩いて、北沢駒仙小屋の傍を通り過ぎる。北沢沿いにある堰堤をいくつか乗り越えながら尾根を約35分登ると、小さくて古い仙水荘に着く。小屋の前には、ボーリング水がホースから流れっぱなしになっている。宿泊者は8名である。

この小屋は食事がおいしいことで登山者に知られている。夕食は外のテラスで食べることになっている。子仙丈尾根の連なりを眺めながら待っていると、重箱に入った料理(生マグロの刺身、てんぷら、山菜、サラダ)が供され、非常においしかった。聞くと、宿泊者が出発した後、毎朝ふもとの町まで、新鮮な食材を買いだしに行くそうである。夜半に雨音が聞こえた。

10月8日 雨のち曇り、晴 
仙水小屋(6:25)――→仙水峠(7:00)――→駒津峰(8:35,9:00)――→

六方石(9:30)―→魔利支天分岐(10:15)―→甲斐駒ヶ岳(10:32,11:30)

――→六方石(12:00)――→駒津峰(12:30,13:00)――→双児山

(13:45,13:50)――→北沢峠(15:20)
                         


 朝になっても雨が降り止まない。小屋の中で朝食を食べてから、雨が止むのをしばらく待つ。しかし、雨が降り止まないので、雨具を着てザックにカバーをかぶせて6時25分に出発する。小屋の裏に広がる樹林帯を抜け、岩塊の斜面に出る。岩塊の斜面を進むと7時に仙水峠に着く。

 仙水峠は駒津峰と栗沢山に挟まれた鞍部にあり、正面に魔利支天の大岩壁と甲斐駒ヶ岳の白い頂上が望める。小休止後、駒津峰に向けて左の樹林帯に入る。樹林間から右に魔利支天と甲斐駒ヶ岳を見ながら、木の根に足を取られないように注意しながら急坂を登る。樹林帯を抜けてハイマツ帯に出ると視界が開けて、尾根が平坦になった駒津峰に8時35分に着く。30分待っても、駒ヶ岳にかかったガスは取れない。

 やせた岩尾根が続き、巨岩の間を進むと六方石に着く。六方石は駒ヶ岳と駒津峰の鞍部で、その先でコースが二手に分かれる。分岐を右に取り、山頂部の南側につけられた巨岩が累積した登山道を少し下る。道が平坦になってから、左に回りこみながら花崗岩と砂礫で覆われた斜面をゆっくり登る。

 魔利支天への右側の道を見送り、まばゆいぐらいの白砂の稜線をたどっていくと、黒戸尾根からの登山道が合流する。この付近にはいくつもの石碑や祠が祭られている。10時32分に甲斐駒ヶ岳の頂上に達する。頂上晴れているが、谷からガスが上がってきて、遠くの眺望は良くない。昼食の弁当を食べて、1時間ほどゆっくりする。

 11時30分に双児山経由で北沢峠に下山する。六方石までは砂礫の道を下るので、滑らないように注意する。駒津峰に12時30分に着く。駒ヶ岳にかかるガスが取れるのを30分間待つがだめなので、双児山へ向けて下る。ハイマツ帯を鞍部まで下り、登り返したピークが双児山である。振り返ると、やっと駒ヶ岳が姿を現している。急坂をゆっくり下り、15時20分に長衛荘に着く。宿泊者は60名位で、2回に分けて食事を取る。

 明日は、仙丈岳に登る予定である。


仙水峠から見る栗沢山

駒津峰

山頂

山頂の祠

双児山