祖母山 
関係市町村のホームページなどから、下記の情報を見ることができる。
豊後大野市役所
高千穂観光協会

アクセス:, , , ,
山小屋, 山麓宿
登山コース:, , , ,


アクセスと山麓の宿

車:熊本空港を降りたら、レンタカーを借りる。大津町で右折して、国道57号線を阿蘇町から大分県竹田方面に進む。竹田警察署を過ぎて角にローソンがある信号を右折して、国道502号線に入る。緒方方面へ進み、原尻の滝の交差点を右折して県道7号線(緒方高千穂線)に入る。。途中の分岐には入らずに高千穂方面へ進み、高千穂・尾平方面から尾平駐車場(もみぢ屋旅館の有料駐車場)に着く。カーナビに入力する際には、目的地の「尾平」の他に、経由地として「道の駅 原尻の滝」を入れる。尾平駐車場に車を泊めて、5分歩くと尾平登山口に出る。なお、車で祖母山麓尾平青少年旅行村にある「ほしこがinn尾平」に行くためには、尾平駐車場から尾平トンネル方面に数分登る。
電車・バス:
JR豊肥線の緒方駅で降りて、コミュニティバスの尾平鉱山で下車する。祖母山の登山口は歩いて5分下にある。
山麓の宿:
登山口の道路上部にある「ほしこがinn尾平(上部枠内にある[山麓宿])については、事前に電話で問い合わせをすること。そこではテントを張ることができる。尾平登山口手前にもみ志や旅館の駐車場に車を駐車する(料金500円)。


登山地図と登山コース

登山地図   GPC軌跡    鳥瞰図(カシミール3D) 高低図   
  祖母山は大分県と宮崎県の県境にある。祖母山に登るためには、尾平からの宮原コース、五ヶ所高原から登る五ヶ所コース(北谷コース)、神原から登る神原コースが主である。宮原コースの登山口駐車場の標高は600m、五ヶ所コースの北谷コースの標高は1100m、神原コースの五合目駐車場の標高は650mからも分かるように、最近は五ヶ所高原の上にある北谷駐車場にマイカーを停めて、周回する登山者が増えている。

 北谷コースは最短であるが、北谷駐車場までの林道が狭くて悪路である、時計回りの国観峠までは展望がないこと、下山路が藪こぎと足を置く段差が大きいので楽ではない、と言われている。

 それに比べると、宮原コースは行程が長くてきついが、登山道は整備されている。登りか下りに黒金山尾根コースを選ぶ選択肢もあるが、山頂と天狗ノ分れまでに崖をロープとハシゴで下る厳しい場所があるので、黒金山尾根コースは選択しないこと。

登山口に関する問い合わせ先は高千穂市役場企画観光課(0982−73−1212)。


登山ガイド

アクセスと山麓の宿
 阿蘇市内でサンドイッチの朝食をとる。国道157号線を大分県竹田方面に進み、竹田警察署を過ぎて、角にローソンがある信号を右折する(国道502号線に変わる)。国道502号線を緒方方面へ進み、原尻の滝の交差点を右折(県道7号線で緒方高千穂線)する。県道7号線を高千穂方面へ進み、高千穂・尾平方面から尾平駐車場に着く。車は1台しか停まっていない。カーナビに入力する際には、目的地の「尾平」の他に、経由地として「道の駅 原尻の滝」を入れる。

2008年4月2日 薄曇り 
尾平登山口(9:50)――→宮原分岐(10:00)――→二合目(10:40)

―――→六合目(11:25)―――→宮原八合目(11:40)―――→

九合目小屋(12:30)――→祖母山(12:45,13:05)――→九合目小屋

(13:20, 13:45)――→宮原八合目(14:20)――→六合目―――→

二合目(15:10)――→宮原分岐(15:43)――→尾平登山口(15:50)      
                                      

 9時50分に尾平駐車場を出発すると、100m先に登山者用水洗トイレがある尾平登山口に出る。川沿いの道から、祖母山の主稜線を見ながら進み、登山道に入る。宮原分岐で、奥岳川に架かる吊橋を対岸に渡る。間もなく道が二分する。どちらの道を歩いても二合目で合流するが、登りは林道経由の道(旧道)をとる。

 針葉樹林帯の登山道は解り難いが、下がっているピンクのリボンに導かれて行くと、林道に出る。15分ぐらい林道を歩いてから、林道から分かれて右にある尾根を登ると、二合目に合流する。

 樹林帯の尾根をひたすら510m登る。始めは針葉樹の原生林であるが、高度が上がるにつれて広葉樹に変わる。左の木の間越しに、祖母山が見える。1402mの宮原で尾根に飛び出す。ここで、右側の障子岩尾根から来る道と合流する。

 道標に従い左側(西)へ進み、ゆるやかアップダウンしながら、前ノ背、馬ノ背を越える。メンノツラ谷分岐を過ぎて、九合目にあるあけぼの山荘に着く。あたりには、アケボノツツジとオオヤマレンゲの群生地がある。7月上旬にはそれらの花が咲き、見事である。4月の始めなので登山道に雪が付いている。登るに従って登山道が凍っているので、ヤセ尾根の通過には注意する。着いた祖母山の山頂には、石祠が置かれている。北側には九重連山が見えるはずだが、かすんでいる。

山頂で神原コースから登ってきた夫婦と会っただけで、下山するまでに誰にも会わなかった。百名山であるが、時期が早かったのだろう。13時にところどころにある凍った登山道を慎重に下り、九合目小屋で昼食を食べる。

 怪我や道迷いで動けなくなった時に備えて、予備食料、ツェルト、ヘッドランプ、エマージェンシーキットや携帯電話は持って行くが、今回の登山のように登山者がいない上に携帯電話が通じない時には、さすがに細心の注意をする。2008年の8月に、Garmin社のGPS高級機を購入した。以後は、パソコンで作成したルートをGPSに転送して、液晶画面上で位置情報を確認しながら登っている。

  昼食後に九合目小屋を出発し、来た道を戻る。稜線上の宮原で尾平という道標は出ていないので、右の尾根を下るのを間違えてはいけない。二合目の分岐点で右の本道(新道)に入り、目印のピンクリボンに注意しながら下る。間もなく吊橋に出て、15時50分に登山口に着く。

 登りには休憩無しで2時間55分(標準時間4時間15分)、下りは25分の休憩を入れて2時間45分(標準時間3時間10分)、休憩を入れて合計6時間で歩いた。往復の道中で誰にも合わなかったこともあって、結構速く歩いた。一般には、休憩を入れて、8時間30分はかかると思ってください。

 駐車料金をポストに入れてから、竹田町経由で阿蘇ユースホステルに戻る。今日、外人は少なく日本人が多い。途中で買ってきた弁当を食堂で食べる。明日は久住山に向かう。


祖母山の主稜線

馬の背から見る山頂部

山頂にある石祠

山頂

宮原から続くやせ尾根を振り返る