開聞岳 
関係市町村のホームページから、下記の情報を見ることができる。
指宿市観光協会
指宿市ホームページ

アクセス
宿泊施設
かいもん山麓ふれあい公園
温泉
登山コース:,


アクセスと山麓の宿

車:東京や大阪から車を運転してくるには遠すぎる。鹿児島空港を下りてから、レンタカーを借りる。九州自動車道を鹿児島ICで降りて、指宿スカイラインに入る。終点のえいICで降り、県道17号線から28号線経由でJR開聞駅横にでる。JR指宿枕崎線を横切って、開聞岳二合目登山口に着く。かいもん山麓ふれあい公園は、その途中にある。二合目登山口駐車場がいっぱいの時には、かいもん山麓ふれあい公園駐車場に車を泊める。
電車・バス:
JR鹿児島中央駅からJR指宿枕崎線に乗り、山川駅で乗り換えて開聞駅に着く。二合目登山口までは歩いて30分かかる。
山麓の宿:指宿温泉には、休暇村指宿がある。かいもん山麓ふれあい公園キャンプ場でテントを張って、夕暮れ迫る開聞岳を見ながら、地元の食材で夕食を作って食べるのは最高である。


登山地図と登山コース

登山地図   GPC軌跡    鳥瞰図(カシミール3D) 高低図   
 薩摩半島の南端にそびえる二重火山である。均整のとれた円錐形を示すことから、薩摩富士と呼ばれる。噴火でできた(一重)火山の山頂が噴火して、二重火山ができる。その境目が麓から見える。登っていくと、岩礫・砂礫道から安山岩に変わるのがわかる。

 登山道は一本だけで、かいもん山麓ふれあい公園から螺旋状に登る。北側から登って五合目から螺旋状に回るので、登るにつれて周りの景色が1回転して見える。標高が低いので夏に登る時には、南国特有の強い日差しや暑さに悩まされる。できれば、梅雨前や秋に登りたい。

 鹿児島空港でレンタカーを借りて、南から北へかけて、五つの百名山を登る計画を立てるのも楽しい。その時には、九州で6番目の宮之浦岳が残るが、単独にするか、あるいは四国の二山と組み合わせてもよい。


登山ガイド

アクセスと山麓の宿
 3月28日の12時に自宅を出発して、北陸道―豊中インター―阪神自動車道―大阪南港に16時50分に到着する。19時30発の宮崎カーフェリーに乗船して、3月29日の8時20分に宮崎港に到着する。

 宮崎自動車道−東九州自動車道―指宿スカイライン―池田湖経由で、かいもん山麓ふれあい公園オートキャンプ場に13時30分到着する。開聞岳登山予定は翌日だが、天気予報が雨なので今日登ることにする。テントを設営後、円錐形の美しい山容(別名、薩摩富士)を眺める。中腹にわずかにくびれが取り巻いており、下部はコニーデ型、上部はトロイデ型の二重式火山である。

2008年3月29日 晴
かいもん公園(14:20)―→二合目登山口(14:30)―→五合目(15:10)

――→仙人洞(15:35)――→開聞岳(16:25,16:40)――→仙人洞

(17:10)――→五合目(17:25)――→二合目(18:00 )――→

かいもん公園(18:10)
                              


 14時20分に駐車場を出発して公園を横切り、10分歩いて二合目の登山口に着く。始めは両側にシダが茂り、頭上には松や落葉樹が茂っている。足元は火山性の砂礫で滑り易い。三合目、四合目を過ぎ、五合目では視界が開けて、池田湖、長崎鼻や佐多岬が望まれる。

 五合目を過ぎると、東から南へ時計回りらせん状に、頂上の下を回りこむように登っていく。やがて岩礫や砂礫道が安山岩に変わり始めると、ベンチのある七合目に着く。ここで、二重式火山の下側(コニーデ型火山)の上部に達したことになる。視界が良ければ東シナ海の小島の先に屋久島が見えるはずだが、今日は無理である。

 岩塊の道を進むと、7.4合目の火口跡(仙人洞)に出る。仙人がこもって修業した跡である。ここら当たりが二重式火山の境目で、これから先は岩塊が転がる二重式火山の上部を登っていく。太平洋を眼下に見渡しながら八合目を過ぎると、道は南から西に巻くようになる。

 眼下に枕崎の海岸線が眺められるようになると、急な崖をロープにつながって登る。次いで木製の階段から露岩帯を登りきると、頂上に着く。麓から頂上まで、2時間05分かかった。巨岩が露出している頂上からは、東に錦江湾口、佐多岬、北東に池田湖、遠く高隈山や桜島の煙と思われるものが見える。晴れているのに、眼下の景色がかすんでいたのは残念だった。

 下山は登った道を下る。1時間50分で駐車場に着く。公園でしばらく開聞岳を眺め入る。テントに戻り、近くのスーパーで買った弁当を食べて早寝する。

 かいもん山麓ふれあい公園で、朝起きると雨である。テントの中でパンを食べた後、濡れたテントを畳んで車のトランクにつめて、えびの高原に向かう。



宮崎港に着岸したカーフェリー

かいもん山麓公園から見る開聞岳

山頂

 山頂から見下ろす海岸方面