鷲羽岳 |
![]() (長谷川正敏) |
関係市町村のホームページから、下記の情報を見ることができる。 ・北アルプス山小屋友交会 ・三俣山荘 ・The Japan Alps
|
アクセスと山麓の宿
車:大阪と名古屋から来る時は、国道41号線の高山から平湯、栃尾温泉を経て新穂高ロープウエー駅に向かう。スノーシェルターの中ほどに深山荘入口への道標がある。左折して4段ある登山者用の無料駐車場の一つに車を泊める。最盛期には混雑するので、現在は予約制である。東京から来る時は、高瀬ダムから登る方がアクセスは便利である。その時は中央自動車道から長野自動車道に入り、豊科ICで降りる。北アルプスパノラマロードを通り、大町市内から高瀬ダム方面に登っていく。葛温泉を過ぎて七倉ダムほとりの七倉山荘ゲート横に、駐車場がある。そこから高瀬ダムまでは、特定タクシーを利用する。 電車とバス:名古屋・大阪方面からはJR高山本線に乗り、高山駅で降りる。バスで新穂高温泉に着く。東京・新宿方面からはJR中央本線に乗り、松本駅で降りる。バスで新穂高温泉に着く。また、新宿、大阪、京都や名古屋からは、高速バスが出ている。 山麓の宿:登山口には新穂高温泉や深山荘があるが、初日にわさび平小屋まで入っておくと、後の行程が楽になる。大町から入る時には、葛温泉か七倉山荘に泊まる。また、有峰の折立から登る時には、有峰ハウスで泊まる。 |
登山地図と登山コース
登山地図 | GPC軌跡 | 鳥瞰図(カシミール3D) | 高低図 |
|
登山ガイド
アクセスと山麓の宿 国道41号線の神岡から、蒲田川に沿って新穂高ロープウエー駅に近づくと、スノーシェルターの中ほどに深山荘入口への道標がある。左折して4段ある登山者用の無料駐車場の一つに車を泊める。そこから川沿いを5分歩くと、新穂高温泉駅に出る。 日程 2010年9月15日から9月17日 9月15日 晴れ後雨 新穂高温泉(8:15)→わさび平小屋(9:35,9:45)→秩父沢(10:50,11:00) ―→シシウドヶ原(12:20 )―→鏡平山荘(13:10,13:30)―→弓折岳分岐 (14:20,14:30)―→双六小屋(15:30) 新穂高温泉駅から恵橋を渡って、蒲田川左俣沿いの林道を1時間20分歩くと、わさび平小屋に着く。横にテント指定地がある。8年前にテント泊で笠ヶ岳に登ったことを思い出した。 休憩後、双六小屋に向けて出発する。林道を20分歩いて出た橋の手前を、道標に従って左に入る。潅木とガレ場を交互に登ると、秩父沢に着く。この沢の水は飲むことができる。休憩後、木の橋を渡って対岸の涸沢状の道をひたすら登る。イタドリヶ原を過ぎたところで、黒い雲が出てきてバタバタと雨が降ってきた。早朝の天気予報通りで、今日の午後から明日まで雨である。シシウドヶ原、熊の踊り場を過ぎて、木道が現れると鏡平は近い。鏡池は槍ヶ岳と穂高連峰を写す展望所であるが、何も見えない。鏡平山荘で昼食をとる。新穂高温泉から鏡平山荘まで4時間55分かかった。休憩時間を除くと、標準コース時間より35分速かった。秩父沢から鏡平山荘までは、2時間15分の長い登りである。途中で休憩を入れながら、頑張って登ろう。 |
![]() |
||
![]() |
|||
![]() |
|||
9月16日 雨 15分休憩後、小屋の左横から黒部源流に下る。源流の手前にある「黒部源流石柱」から岩苔乗越をめがけて、黒部源流を左に見ながら登る。途中で対岸に渡り雨の中を登り続けると、11時20分に岩苔乗越に出る。ひと登りで着くワリモ(北)分岐で、主稜線上に延びる裏銀座コースと合流する。水晶岳が左に円弧を描いた稜線の先にかすんで見える。まだ先があるが、雨風の中で休憩や食事もとれず足取りが重い。出発時に意気投合して同行した若者には、先に行ってもらった。
水晶岳を後にして、一気にワリモ(北)分岐まで戻る。ここから、稜線上をワリモ岳へ向う。ワリモ岳の山頂直下の岩場を、○が付いたペンキ印を頼りにたどる。間違った踏み跡があるので気をつける必要がある。補助ロープが付いた斜面をトラバースして下りきると、鷲羽岳の登りが始まる。頑張って登りきった鷲羽岳頂上からは、水晶岳とワリモ岳が霧の合間に見えるだけである。雨が弱くなってきたのが嬉しい。 山頂からジグザグに下る途中で、赤い屋根の三俣山荘が見え出すので力づけられる。16時20分に鷲羽乗越にある三俣山荘に着く。雨風の中を9時間10分の休憩と昼食なしの強行日程であったが、着いた時にはまだ余裕があった。 |
![]() |
||
![]() |
|||
![]() 岩苔乗越 |
|||
![]() ワリモ岳から見る鷲羽岳 |
|||
![]() |
|||
9月17日 霧後曇り 三俣山荘(7:20)―→双六小屋(9:50)―→弓折分岐(11:20)―→鏡平山荘 (12:00,12:35)―→秩父沢(14:10)―→わさび平小屋(15:15,15:20)―→ 新穂高温泉駅(16:35) 霧の中、7時20分に三俣山荘を出発する。今日は往路を戻って、一気に新穂高温泉まで下る。途中の双六岳巻き道分岐点で、ケルンのそばにたたずむ雷鳥と出会う。双六小屋への下りから、樅沢岳へ登る登山道が見える。いつか樅沢岳から西鎌尾根を登って、槍ヶ岳に行こう。 弓折分岐から鏡平山荘を過ぎて、わさび平小屋で休憩する。16時40分に新穂高温泉駅に着く。林道のコンクリート路面を歩いている途中で、踵の痛みが出てきた。長年ランニングを続けてきたランナーに起きる障害であるが、休めばすぐ直るので心配はない。 通常は3泊4日のところを、2泊3日で雨の中を駆け抜けたハードな百名山登山であった。 |
![]() 双六小屋から見る樅沢岳 |
||
![]() |