立山 |
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関係市町村のホームページから、下記の情報を見ることができる。 ・立山黒部アルペンルート ・富山観光ナビ ・The Japan Alps
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アクセスと山麓の宿
車:関西、東海、北陸地方から来る時には、北陸自動車道を立山ICで降りる。県道3号線と6号線を通って立山駅に着く。ケーブルカーとバスを乗り継いで、立山室堂に着く。東京から来る時には、中央道から長野自動車道の豊科ICで降りて、アルプスパノラマロードを通って、大町経由で扇沢駐車場に車を泊める。扇沢から立山室堂までは、立山黒部アルペンルートの乗り物を乗り継ぐ。 電車・バス:JR富山駅で降り、地鉄富山地方鉄道立山駅から電車に乗って、立山駅に着く。また、富山駅と富山空港から、室堂への直通バスが出ている。 山麓の宿:登山前後に1泊するならば、山麓の宿に泊まるよりも、室堂から15分歩いた所にあるみくりが池温泉などに泊まる。みくりが池温泉は、日本最高所(標高2430m)にある温泉宿として有名である。 |
登山地図と登山コース
登山地図 | GPC軌跡 | 鳥瞰図(カシミール3D) | 高低図 |
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登山ガイド
アクセスと山麓の宿 北陸自動車道を立山ICで下り、道標に従って立山駅に着く。何か所もの無料駐車場が完備している。夏から秋にかけての週末や三連休中は立山駅から黒部湖に抜ける観光客が多く、三連休中はケーブルカーに乗るために、2-3時間待ちはざらである。混雑期には早朝に立山駅に着きたい。遠方から来る人は前日に立山周辺の宿に泊まるか、午後のケーブルカーに乗って室堂周辺の宿に前泊するのが良い。 2010年10月17日 晴 室堂ターミナル(8:55)―→一ノ越(9:55,10:00)→雄山(11:00,11:05) ――→大汝山(11:30,11:55)――→真砂岳(12:45)――→別山祠 (13:15,13:20)→別山乗越(13:40,13:45)―→雷鳥平(14:55,15:20) ――→地獄谷(15:30)――→ミクリガ池(15:40,15:50)――→ 室堂ターミナル(16:00) 立山駅からケーブルカーと登山バスを乗り継いで、1時間10分で標高2415mの室堂ターミナルに着く。屋上から広場に出ると、眼前に台形の山が聳えている。右側が雄山、中央が最高峰の大汝山、左端が富士の折立である。広場に湧き出る玉殿の湧水でのどを潤してから、鞍部の一ノ越を目指して石畳の遊歩道を行く。室堂山荘を左に見てから浄土山の山腹を巻きながら進むと、石が積まれたおはらい堂が右側に見える。そこから傾斜が強くなった石畳の道を左、右、左、直登すると、一ノ越に着く。ここまでは登山客や親子連れのハイカーに混じって、軽装の観光客も登ってきて賑わっている。一ノ越には一ノ越山荘が建っており、前の広場では多くの人が休憩している。南側の眺望が開けていて、北アルプスの連山を望むことができる。 ここから雄山神社が建つ頂上まで、ザレ状の道をジグザグに急登する。中間の三ノ越までは浮石が多いので、落石には注意しよう。三ノ越からは雄山神社の社務所が見えてくるので、ひと頑張りである。社務所を通って受付で参拝料を払ってから、鳥居をくぐって雄山神社の神殿に参拝する。頂上は狭いので参道に入るのに順番待ちをするが、頂上からは遠くに白山、笠ヶ岳、槍ヶ岳、穂高連峰、天気の良い時には富士山も眺められる。剣岳をバックに写真を撮る。
鳥居の横から最高峰の大汝山に向かう。稜線に沿って岩稜の道を進むと、左側に広大な室堂平が見下ろせ、その先に大日岳連山が眺められる。間もなく大汝休憩所に着く。背後の岩場を少し登ると、大汝山の頂上に出る。眼下に黒部湖と黒部ダム、それ越しに後立山の連山が連なっている。晴れてはいるが、稜線上は風も冷たく雨具のフードを閉め手袋をしていても、寒さで顔がこわばる。岩場の陰で風を避けて昼食をとる。
大汝休憩所から富士の折立の直下を通過して、稜線を真砂岳へ向けて下る。稜線直下の巻き道を通ると、直接に雷鳥沢に下る大走りがある。疲れたり、天候が悪化した場合にはこの道を選択しよう。富士の折立から別山までの稜線は風化した花崗岩の屑からなり、歩きやすい。また、稜線の右奥に絶えず剣岳が望まれ、快適な稜線歩きである。真砂岳の直下を通過してから、巻き道を通らずにジグザグに登った頂に祠がある。北東に出ている尾根を進むと、標高が6m高い別山に着く。時間があれば、寄って行こう。祠から稜線を緩く下ると、間もなく別山乗越にある剣御前小舎にでる。この小屋や別山から見る剣岳は絵葉書に出ているが、岩の殿堂と呼ぶにふさわしく凛々しい。 休憩後、雷鳥沢コースを雷鳥沢キャンプ場目がけて下る。別山乗越からキャンプ場手前の浄土川まで500mをジグザグに下るが、浮石が多いので足元には注意をしよう。川音が聞こえてくると道が緩み、浄土川を橋で渡ると広大な雷鳥沢キャンプ場に出る。振り返ると、歩いてきた立山から別山までの稜線が光に輝いて見える。雷鳥沢キャンプ場には管理所と炊事場やトイレが完備しており、剣沢のキャンプ場と並び登山者に人気がある。 ここからミクリガ池に出るには、キャンプ場後の尾根を登るのと地獄谷経由の道があるが、楽なことと地獄谷の景観を見学する興味から、地獄谷経由の道を勧める石畳の遊歩道を進むと、吹き上げる噴気が幾筋も見える。噴気と湯だまりの間を足早に通り過ぎ、ミクリガ池の道標に従って左側の石畳の階段を登ると、ミクリガ池に出る。池に写った逆さ立山は素晴らしい。地獄谷ルートは、火山ガスの濃度が高くなっているので2012年の登山シーズンから通行禁止。 石畳の道を左に僅かに登った所に、日本一高所にあるみくりが池温泉があるので、ここに泊まって疲れを癒そう。地獄谷からお湯を引いており、かけ流しの白濁した単純硫黄泉である。翌日は、ミクリガ池から石畳の道を10分歩くと、室堂ターミナルに戻る。
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![]() ケーブルカー |
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![]() 室堂ターミナル |
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![]() 立山 |
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![]() 室堂平と大日岳 |
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![]() 別山から見る剣岳 |
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![]() 剣御前小舎(剣岳の見晴台) |
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