笠ヶ岳
 
(笠ヶ岳山荘HP)
関係市町村と笠ヶ岳山荘のホームページから、下記の情報を見ることができる。
奥飛騨温泉郷観光協会
笠ヶ岳山荘
The Japan Alps
アクセス
山小屋: ,
 温泉
 登山コース


アクセスと山麓の宿

車:東京からは、長野自動車道を松本ICで降りて、158号線を新穂高温泉に向かう。大阪、名古屋からは、東海北陸自動車道を飛騨清見Jctで降りて、中部縦貫道に入り高山ICで降りる。158号線を通って新穂高温泉に向かう。新穂高ロープウエー駅に近づくと、スノーシェルターの中ほどに深山荘入口への道標がある。左折して4段ある登山者用の無料駐車場の一つに車を泊める。そこから川沿いを5分歩くと、新穂高温泉バス停に出る。
電車・バス:
東京からは、JR中央線の松本駅で降りて、バスで新穂高温泉バス停に着く。大阪と名古屋からは、JR高山線の高山駅で降りて、バスで新穂高バス停に着く。
山麓の宿:
新穂高温泉の旅館は高い。できれば1時間歩いて、わさび平で前泊すると翌日の行程が楽である。下山後は、新穂高温泉、栃尾温泉、新平湯温泉、福地温泉や平湯温泉で日帰り入浴できる。また、安房トンネル手前にあるひらゆの森は、帰宅前に汗を流すのに格好の施設である。キャンプ場は、わさび平小屋横と笠ヶ岳から5分歩いた所にある。


登山地図と登山コース

 登山地図   GPC軌跡  鳥瞰図(カシミール3D)    高低図  
 新穂高温泉から笠新道経由で山頂を往復する1泊2日のコースが一般的であるが、笠新道の急登と急下降はつらい上に楽しさはない。山頂からクリヤ谷を下ってもよいが、長い下りになり体力を要する上に、クリヤ谷は沢伝いのコースなので増水時には徒渉が困難になる。

 楽しく笠ヶ岳に登るためには、新穂高温泉から弓折岳分岐経由で笠ヶ岳へ縦走してから、帰路に笠新道を下る2泊3日の槍穂高展望コースを勧める。その際は、1泊目は鏡平山荘、2泊目は笠ヶ岳山荘になる。
 
 笠新道の下りには山用のストックをダブルで使い、膝への負担をやわらげる。基礎トレーニングに低山をノルジックウオーキングで歩いて、基礎体力の向上を心がけよう。
 


登山ガイド

アクセスと山麓の宿
  弓折岳から縦走して笠新道を下るコースを歩いた。国道41号線の神岡から、蒲田川に沿って新穂高ロープウエー駅に近づくと、スノーシェルターの中ほどに深山荘入口への道標がある。左折して4段ある登山者用の無料駐車場の一つに車を停める。奥の駐車場を過ぎて川沿いを5分歩くと、新穂高温泉駅に出る。
 
1998年8月4日から8月6日
 弓折岳分岐から笠ヶ岳までの写真は、笠ヶ岳山荘ホームページ(HP)に収録されているものを使用させていただいた。

8月4日 曇り
新穂高温泉バス停(
13:30)――→笠新道登山口(14:35)――→

わさび平キャンプ場(
14:50
                                

 新穂高温泉駅から橋を渡って、蒲田川左俣沿いの林道の左岸沿いに歩く。橋を渡って右岸沿いに歩くと、左側に笠新道登山口を見る。帰路にそこに下ることを確認して、しばらく林道を歩くとわさび平小屋に着く。初日はその右横にあるキャンプ指定地にテントを張り、アルファ米とレトルトカレーで夕食をとる。テントは他に一張りあった。夜中には川のせせらぎが聞こえ、涼しい。

8月5日 曇りのち晴
わさび平小屋(
6:00)―→秩父沢(7:05,7:15)―→シシウドヶ原(8:35

―→鏡平山荘(
9:25,9:45)――→弓折岳分岐(10:35,10:45)――→

弓折岳(
10:55,11:00)――→大ノマ岳(11:55,12:10)――→秩父岩

13:10,13:25)――→笠新道分岐(14:25,14:35)――→笠ヶ岳山荘

15:45) 
               

 6時に弓折岳分岐に向けて出発する。林道を20分歩いて出た橋の手前を、道標に従って左に入る。潅木とガレ場を交互に登ると、秩父沢に着く。この沢の水は飲むことができる。休憩後、木の橋を渡って対岸の涸沢状の道をひたすら登る。シシウドヶ原で右に曲がり、熊の踊り場を過ぎて木道が現れると、鏡平山荘は近い。手前の展望用ベンチからは、槍ヶ岳と穂高連峰が屏風のように見える。着いた鏡平山荘前のベンチで休憩する。

 灌木がまばらになった道を1時間10分登ると、弓折岳分岐の鞍部に着く。振り返ると、槍穂高連峰の展望が見事である。分岐を左にとって、すぐ弓折岳に出る。笠ヶ岳が稜線の上に笠を乗せた形に見え、稜線の左(東)には槍穂高連峰が絶えず望める。眼前の大ノマ岳までの間がガクッと下がっているので、ガクッとする。

 大ノマ乗越まで120m下りてから200m登りかえして、大ノマ岳に着く。ここから秩父平まで、所々に咲く高山植物を愛でながらゆっくり130m下る。ここから秩父岩を経て、ガラ場を240m登る。登りきると、後は笠ヶ岳山荘までのんびりした稜線歩きである。

 抜戸岳手前の稜線からは、笠ヶ岳が右手に子笠を従える形で見える。抜戸岳下の大岩の間をくぐり抜けて進むと、笠新道との合流点に出る。ハイ松の稜線を進んで行くと、笠ヶ岳の登りに入るために傾斜が増してくる。岩礫の道からキャンプ場を過ぎると、笠ヶ岳山荘に着く。休憩を入れて10時間ぐらい歩いたので、疲れた。

8月6日 晴
笠ヶ岳山荘(
6:50)―→笠ヶ岳(7:10,7:30)―→笠ヶ岳山荘(7:45,8:00

―→笠新道分岐(
8:45)――→杓子平(9:55,10:05)――→笠新道登山口

13:10,13:30)―→わさび平小屋(13:40,14:40)―→新穂高温泉(15:45
                       

 笠ヶ岳山荘から岩屑の道を登っていくと、山頂に着く。山頂には平たい石が積み重なり、祠が祀られている。槍穂高連峰が蒲田川の谷を挟んで、近く見える。

 山頂から往路を引き返して、笠新道合流点から笠新道を下る。カール地形の急坂をジグザグに下ると、高山植物が咲く杓子平に出る。これから先の急下降に備えて休憩する。抜戸岳の南陵を乗り越え、大岩を横切ってから灌木の急坂をジグザグに下る。

 2000mから針葉樹林帯の中を下り、さらにブナの森をジグザグに急降下する。休憩を入れながら、長い急坂をゆっくり下る。ダブルストックで膝に負担をかけないようにすることが大切である。膝が痛くなってきた頃に、やっと林道に出る。登山口に引かれている水を飲んで、しばらく座り込む。

 わさび平小屋に戻ってテントを撤収してから、重い足を引きずりながら林道を新穂高温泉バス停まで戻る。高低図中の区間時間には、わさび平往復の時間を除いてある。



わさび平小屋

弓折岳分岐

稜線を振り返る(笠ヶ岳HP)

稜線の先に見える笠ヶ岳(笠ヶ岳HP)

笠ヶ岳山荘(笠ヶ岳HP) 

笠新道登山口