常念岳
県市町村のホームページから、下記の情報を見ることができる。
安曇野市観光協会
穂高町商工観光課
アルプス観光協会
北アルプス山小屋友交会
The Japan Alps
アクセス: , ,
山小屋 山小屋 山小屋  
山小屋
登山コース


アクセスと山麓の宿

 

車:中央自動車道から岡谷Jctで長野自動車道に入る。豊科ICで降りて、二つ目の豊科北インターの信号を左折して国道147号線を横切る。495号線を道なりに山麓に近づくと、25号線にぶつかる。それを右折後100m進むと看板があり、国営アルプスあづみの公園方面へ左折する。そのまま道なりに進むと、林道へ入る。そこから約25分で、三股駐車場に着く。
電車・バス:JR大糸線の穂高駅あるいは豊科駅で降りる。一の沢および三股登山口へはタクシーを利用する。東京からは、常念岳一の沢林道終点(ヒエ平)までまいたびJPの夜行直通バスが運転されている(「アクセス・交通」参照)。
山麓の宿:蝶ヶ岳の登山口である三股に通じる烏川渓谷近くに、ほりでーゆ〜四季の郷がある。下山後に中房温泉に立ち寄りたいが、1時間は山道を運転しなければならない。


登山コース

登山地図  GPC軌跡  鳥瞰図(カシミール3D)  高低図 
 常念岳に登るためには、一の沢登山口から山頂を往復する1泊2日のコースが最短である。しかし、同じ1泊2日で三股登山口から蝶ヶ岳を経由して常念岳から三股登山口に下りるコースを歩くことができる。

 登山口と下山口が同じなので、マイカー登山の人には最適である。このコースは、穂高連峰から槍ヶ岳を左側(西方向)眺めながら比較的容易に稜線歩きができる点で、北アルプス随一であるといわれている(推薦)。


 三股登山口に至る林道烏川線が、毎年6月から7月に豪雨による土砂崩壊のために通行止めとなることがある。前もって安曇野市農林部に問い合わせること(電話 0263-77-3111) 。


登山ガイド

アクセスと山麓の宿
 北陸自動車道の糸魚川ICから、国道147号線に入る。豊科駅北の信号を右折して、495号線を道なりに山麓へ向う。山麓に近づくと25号線にぶつかる。信号名は北海渡で、その信号を右折する。100m進むと看板があり、国営アルプスあづみの公園方面へ左折する。
 そのまま道なりに進むと、ほりでーゆ〜四季の郷を横目に、林道へ入る。そこから約25分で登山口手前の三股駐車場に着く。合計50分ぐらい。駐車場(無料)には70台位の車を置くことができる。

日程 2003年10月3日から10月4日

10月3日 晴時々曇
三股駐車場(
10:00)――→前常念岳分岐(10:15 )――→まめうち平

12:40,13:05)――→蝶ヶ岳(15:25)――→蝶ヶ岳ヒュッテ(15:30)
 
 三股駐車場から本沢を左に見ながら、蝶ヶ岳新道を登る。間もなく前常念岳との分岐に出る。分岐を左に進み本沢を横切るところに、力水がある。本沢を離れて急になってきた尾根を登る。途中で道が左に折れて、樹林帯の急な尾根をジグザグに登る。標準時間よりずい分速く、まめうち平に着く。ここで昼食をとる。

 ここからしばらくは傾斜が緩むが、すぐジグザグの急傾斜が始まる。それに耐えて頑張ると、ベンチがあるところで休憩する。見上げると、蝶ヶ岳の山頂に向かって急傾斜の登りが待っている。紅葉の美しさに見とれるが、ジグザグの登りは苦しい。

 三股分岐を過ぎて、やっと稜線に出る。蝶ヶ岳主脈と長塀山の尾根が交わる蝶ヶ岳の山頂(長塀ノ頭)は、目の前である。山頂から5分下に、蝶ヶ岳ヒュッテがある。登りの時間は5時間であったが、それ以上に疲れた感じがする。

10月4日 晴時々曇
蝶ヶ岳ヒュッテ(
6:30)――→横尾分岐(7:00)――→蝶槍(7:25)――→

2592mピーク(
8:35)―→最低鞍部(9:35,9:45)→常念岳(11:05,11:30

―→前常念岳(
12:25)―→標準点櫓跡(13:50)――→前常念岳分岐

16:30)―――→三股登山口(16:45
                         

 蝶ヶ岳ヒュッテを早朝に出発して、常念岳への稜線を北に向かう。西には、梓川から槍沢の谷を挟んで、穂高連峰から槍ヶ岳が連なっている。初めはそれらが薄明の中に沈んでいたのが、日の出につれて山頂から下へ、光の帯が下がっていく。それにつれて、穂高連峰から槍ヶ岳が浮かんでくる。北アルプスの中でも屈指の展望台と言われるだけあって、素晴らしいの一語に尽きる。

 ハイ松帯の中に延びる砂礫の稜線を歩いて、横尾分岐を過ぎる。2664mの三角点を過ぎると、前方に蝶槍の小ピークが見えだし、その左に常念岳が姿を現す。蝶槍の直下を巻いて、草原をジグザグに下る。。蝶槍から見ると、常念岳は右(東)の前常念岳から続く台形の左突端に見える。ところが安曇野や槍穂高の東西方向から見ると、常念岳は端正なピラミッド状に見える。

 灌木帯の中の小さなピークをいくつか越えて、最後に2512mのピークを過ぎると最低鞍部(2460m)に着く。蝶槍から最低鞍部までは、距離もありピークをいくつも越すので、思ったより大変である。ここで休憩する。

 常念岳山頂に通じる尾根道が望め、山頂から右へ前常念岳の尾根がなだらかに続いた後で、急激に落ち込んでいる。ここを通って、三股駐車場に下りることになる。最低鞍部から山頂までは、岩の尾根を400m登ることになる。大きな岩が重なり合った間を、休憩をとりながら慎重に登り続ける。たどり着いた山頂は、大岩の重なり合った間にあり、祠が立っている。風をよけて、その下で昼食をとる。

 前常念岳へゆるく下る巨岩が重なり合った尾根を、歩きやすいところを選んで慎重に下る。滑らないが、足を踏みはずしたりしないように注意しよう。1時間近く歩いて、やっと200m下るに過ぎない。

 前常念岳から岩尾根の急坂を下る。標準点櫓跡でいったん傾斜は緩むが、尾根から右の本沢へ樹林帯の急坂をジグザグに下り続ける。やっと傾斜が緩んで、前常念岳分岐を経て三股駐車場に着く。常念岳から、1600mの大下りであった。





蝶ヶ岳ヒュッテ(臼杵克俊)

穂高連峰の展望

穂高連峰から槍ヶ岳の展望

蝶槍と後に見える常念岳

蝶槍から見る常念岳

山頂