巻機山
関係市町村のホームページから、下記の登山情報を見ることができます。

南魚沼市
南魚沼観光
日本アルプス登山ルートガイド

アクセス
宿泊
キャンプ場
登山コース:1,

アクセスと山麓の宿

車:関越自動車道を塩沢石打ICで降りる。県道28号線、国道291号線を進むと、清水バス停に着く。細い道を山側に登り右折すると、桜坂駐車場に着く。
電車・バス:上越線のJR六日町駅で降り、南越後観光バスに乗り、清水バス停で降りる。乗車時間は32分。
山麓の宿:清水集落の民宿(5軒)に前泊して、魚沼の銘酒に山菜料理を堪能しよう。清水集落の上に、巻機山キャンプ場がある。


登山地図と登山コース

登山地図    GPC軌跡   鳥瞰図(カシミール3D)  高低図    
 割引岳、御機屋(巻機山)から牛ヶ岳に伸びるなだらかな稜線を、まとめて巻機山と呼んでいる。御機屋から牛ヶ岳へ稜線を行ったところに、1967mの巻機山最高点があるが、植生保護のために立入りが禁止である。夏には、山頂部にお花畑や池塘が点在する。清水バス停上の桜坂駐車場と五十沢林道終点から登るルーがあるが、後者は難コースなので避ける。桜坂駐車場の上で、井戸尾根コースとヌクビ沢・天狗尾根コースに分れる。
 
 初心者から中級者は、見上げて右側の井戸尾根コースを使って往復すること。自分が熟練者だと過信して左側のヌクビ沢に入ると、そこから稜線に出るまでに登る急坂、そして天狗尾根への取り付きとヤブこぎで怖い思いをすることになる。また、
残雪期にはヌクビ沢・天狗尾根コースは熟練者といえども避けること、過去にアイガメ滝や上部では、重大な事故が多発している。非残雪期でも、下りには使用しないこと。 


登山ガイド

アクセスと山麓の宿
 北陸自動車道の長岡Jctから関越自動車道に入り、塩沢石打ICで降りる。県道28号線、国道291号線を進み、清水バス停から細い道を登った所にある巻機山キャンプ場で泊まる。誰もいない。紅葉が夕日に照らされてきれいである。日が沈むのに入れ替わって、満月が登り始め、あたりをこうこうと照らす。蒸したアルファ米に暖めたレトルトハヤシライスをかけ、麓のコンビニで買ってきた惣菜を添えて夕食を食べる。            

2007年10月25日 
桜坂駐車場(
7:35)――→落合(8:50)――→稜線上(12:00 )――→巻機山

12:15,12:50)―→前巻機(13:15)―→6合目(14:05)―→5合目(14:35

――→桜坂駐車場(
15:15
                     

 キャンプ場を出発し、桜坂の駐車場に着く。舗装してあり、車が50台位とめられるぐらいに広い。8台の車が止まっており、昨夜は車の中に泊まった人達である。登山届を箱に入れてから登り始める。

 数分歩くと分岐があり、看板にヌクビ沢と天狗尾根コースを歩く上での注意が書かれている。熟練者はヌクビ沢を登ってもよいが、初心者は井戸尾根コースを使って往復すること。自分が熟練者だと過信すると、ヌクビ沢から稜線に登る急坂で怖い思いをすることになる。私はこれを単独で登るが、初心者は真似をしないように。

 右の井戸尾根コースを見送って左のヌクビ沢および天狗尾根コースに入る。平坦な道を30分ぐらい行くと分岐があるが、左の道を下り割引沢(わりめきざわ)に出る。右岸に渡りいくつかの滝(吹上ノ滝、アイガメノ滝)を右側に見ながら、草付きの道や鎖場を抜けると、割引沢とヌクビ沢の出会いである落合に着く。ここで休憩する。ヌクビ沢と天狗尾根コースは下山に使用禁止である。稜線からの下りが急で、滑落の危険性があるためである。

 落合分岐点の大きな岩に書かれた赤ペンキの道しるべに従って、右のヌクビ沢に入る。やがてスラブ状の岩の上を流れる滑滝(布干滝、行者の滝)を過ぎ、沢の中の岩を伝いながらなおも行くと沢幅が狭くなり、笹が目立つと沢を離れる。

 右の尾根末端に取り付いて、急斜面を四つん這いになりながら急登すると、稜線上の尾根に飛び出す。登山者は誰もいないので、急斜面をずり落ちたらと思うと、怖いぐらいである。休憩していると、この急坂を単独で下りていく猛者がいる。すぐに姿が見えなくなった。下山に使用禁止を知っているのか、いないのか。

 右に古い木道の敷かれた稜線をたどると間もなく巻機山本峰に着く。なだらかで山頂らしくないが、谷川岳、越後三山が望まれ、さらに紅葉が真っ盛りできれいである。弁当を食べ、写真を撮ってゆっくりする。割引岳から御機屋(巻機山)を越え牛ヶ岳に伸びるなだらかな稜線を、まとめて巻機山と呼んでいる。御機屋から牛ヶ岳へなだらかな稜線を行ったところに、1967mの巻機山最高点があるが、植生保護のために立入りが禁止である。

30分休憩後に下り始める。前巻機山との鞍部に巻機山避難小屋がある。通年、無人、無料、バイオトイレ使用には協力金が必要である。前巻機山を越えてジグザグの道を急下降するが、比較的下り易い。

 7合目、6合目、6合目5勺などと勺刻みの標識はていねいである。6合目の展望台で下ってきた井戸尾根を振り返る。あたりの紅葉は真っ盛りで素晴らしい。一緒になった人と話しながら急坂を下り続けると、いつの間にか割引沢との分岐に着き、桜坂駐車場に戻る。

 清水集落周辺には温泉が無いので、帰路に湯沢温泉にある共同浴場に立ち寄るのもよいだろう。次の谷川岳に向かうために、関越自動車道を水上温泉まで車を飛ばす。湯沢温泉あたりにオービスがあるので、注意すること。


滑滝

滑滝

稜線から見る巻機山

山頂

前巻機への登り