後方羊蹄山
  関係市町村のホームページから、下記の情報を見ることができる。
・真狩村
・倶知安町役場
・日本アルプス登山ルートガイド

アクセス
温泉
宿泊
避難小屋 
キャンプ場
登山コース1,


アクセスと山麓の宿

車:新千歳空港から千歳駅を経由して、支笏湖で276号線に入る。美笛峠をトンネルで抜けて、喜茂別町尻別を左折する。留寿都を右折して66号線に入り、真狩村の羊蹄山自然公園に着く。
電車・バス:新千歳空港から札幌、小樽、余市を経由して、JR倶知安駅に着く。JR倶知安駅から留寿都方面行きの道南バスに乗り、羊蹄自然公園入口バス停で下車する。また、新千歳空港からニセコ行きのバスが出ているので、それを利用する。
山麓の宿:
真狩村山麓には数軒の宿がある。下山後にゆっくり温泉宿に泊まるなら、ニセコ昆布温泉やニセコ五色温泉郷がある。また、羊蹄山自然公園野営場でテント泊するのも楽しい上に、節約できる。山麓にある村営まっかり温泉は、登山者に人気がある。 


登山地図と登山コース

    登山地図   
    GPC軌跡 
    
鳥瞰図(カシミール3D, 下図) 
     
高低図
 登山道が四方から通じている。真狩コースと倶知安(比羅夫)コースは公共交通の便があり、多くの登山者に利用されている。どちらの登山口から登ってもかかる時間は同じである。その他に、喜茂別コースと京極コースがある。

 真狩側から登って、大火口縁を回り倶知安側に下山するのがベストのコース選択である。元に戻る必要がある時には、真狩コースを往復するか、倶知安登山口から歩いて20分先にある羊蹄登山口バス停からバスに乗って(あるいはタクシー)羊蹄山自然公園野営場に戻る。

 車にテント、シュラフとキャンプ用具を積んで、羊蹄山自然公園でキャンプすることを勧める。7月始めには、街路樹の桜の木にさくらんぼがなっている。市販されている品種とは違うが、つまんで食べたら子供のころに食べた味がして懐かしい。
 


登山ガイド          

アクセスと山麓の宿
 野営場を出発して、旭川鷹栖IC、札幌、定山渓、中山峠、喜茂別町を経由して真狩野営場に14時に到着する。森林学習展示館でキャンプの手続きをして、上部キャンプ場でテントを張る。広大で快適な芝生のキャンプ場である。時々雲がとれて羊蹄山の頂上が見えるが、テント張り最中のために撮影の機会を逃した。真狩村で食材を買って、昼食と夕食を食べる。

2008年7月20日 曇り後雨
キャンプ場(6:00)――→登山口(6:05)――→四合目(7:10)――→六合目(8:10)

――→九合目(9:30)――→父釜南西縁(9:50)――→山頂(10:30,11:00)

――→
父釜南西縁(11:45,11:50)
――→九合目(12:10)――→六合目(13:00)

――→
四合目(13:40)――→登山口(14:35)――→キャンプ(14:40)
                    

 キャンプ場の中を通る舗装路(上部は砂利道) を歩くと、真狩コース登山口に出る。落葉広葉樹の中を登っていくと間もなく南コブ分岐に着くので、それを左に見て直進する。間もなく派生する小さな尾根を右に回りこんでから登る。登るにつれて、落葉広葉樹にダケカンバが混じり始める。これから先、何合目かを表す標識が出ているので、眺望が利かない中、それを目安にして黙々と登る。
 
 四合目からジグザグを繰り返しながら急坂を登る。六合目を過ぎてからも、ジグザグを繰り返しながら急坂をひたすら直登する。四合目から600mの標高差を登りきると、八合目に着く。雪の重みで幹が登山道の方に曲がってきているので、額を枝にぶつけてしまった。帽子の上からで何事もなかった。時々は上を見て注意する。

 八合目から左にトラバースしながら進み、イワブクロが群生するガレ場を右に回り込むと九合目の避難小屋に着く。九合目から分岐を右に道をとる。振り返ると、羊蹄山避難小屋の向こうに、ニセコ町の町並みがかすかに見下ろせる。灌木帯を抜けて、多くの高山植物が群生するお花畑の中を進む。九合目付近の高山植物群が天然記念物に指定されている。

 それを過ぎると、大火口の中にある父釜の南西縁に出る。父釜の周りを大火口縁がぐるりと取り巻いている。南西縁の向こう側から右にかけての三つのコブが、京極ピーク、後方羊蹄山ピーク(三角点、1893m)、喜茂別ピーク(最高点、1898m)である。目を凝らすと羊蹄山山頂を示す木柱を見ることができる。

 倶知安登山口に下山する時は、大火口縁を反時計回りに進んでから北山を経由する。真狩登山口に下山する時には、山頂だけを目指すならば(悪天時の場合)反時計回りが近いが、始めが歩き易い時計回りで、大火口縁を一周する。南西縁から左に火口縁を少し登ったところに北山/倶知安九合目分岐がある。右に道をとり右回りに少し下ると、左側に母釜と子釜の火口がある。岩場を少し登り返して火口縁に登る。北山からくる道が左から合流する。南西縁からここまでの道は複雑であり、視界が利かない時には迷い易いので気をつけよう。

 火口縁の岩場をアップダウンしながら進むと、最初に京極ピーク、三角点基石を超えて、羊蹄山の山頂(火口縁で標高の一番高い喜茂別ピーク 最高点、1898m)に着く。山頂を示す高い木柱が建っている。休憩後に、火口縁の岩場をアップダウンしながら南西縁に戻るが、距離の割には時間がかかる。

 ここからは往路を真狩コース登山口まで戻る。南西縁の下りから八合目のガレ場まではお花畑が続くので、写真を撮りながらゆっくりする。ここまでは何とか天気はもってくれたが、八合目からは霧が雨に変わった。八合目から下の登山道はぬかるむので、スパッツをつける。

 下山してから、羊蹄山自然公園近くにある村営真狩温泉に入ってさっぱりする。羊蹄山の山頂が見える写真を撮りたかったが、山頂にはいつまでも霧がかかっている。真狩市内のスーパーマーケットで食材の買出しをしてから、キャンプ場で楽しく過ごす。真狩温泉の近くに、まっかりユースホステルがあることに初めて気付いた。


羊蹄山自然公園キャンプ場

真狩コース登山口

南西縁から望む大火口縁
 
山頂

チシマフウロ