幌尻岳
  関係市町村のホームページから、下記の情報を見ることができる。
平取町
幌尻山
山と渓谷オンライン
アクセス:, , 
林道への車両乗入れ規制
 幌尻山荘宿泊申し込み
宿泊・温泉・キャンプ:, , びらとり温泉, とよぬか山荘(HP閉鎖中)
 キャンプ場
登山コース:, 
 


アクセスと山麓の宿

車:新千歳空港で降り、レンタカーを借りる。@36号線を南下し、沼ノ端西ICから日高自動車道を東進して日高富川で降りる。237号線を北進して平取町を越え、振内橋を過ぎた所にある「幌尻登山入口」の標識で右折する。A千歳ICから道央自動車道と道東自動車道を進み、夕張ICで降りる。274号線を通って着く日高町から237号線を南下して、振内橋の手前にある「幌尻登山入口」の標識で左折する。とよぬか山荘(旧豊糠中学校)の駐車場に車を置いて、平取町営シャトルバスで第1ゲート(臨時ゲート)まで行く。
電車・バス:
JR日高本線の富川駅から道南バスに乗り継ぎ、バス停「振内案内所」で下車。タクシーに乗って、とよぬか山荘(旧豊糠中学校)の駐車場に着く。
山麓の宿:駐車場にとよぬか山荘(旧豊糠中学校)
がある。離れているが、平取温泉(平取町老人福祉センターいこい荘)と日高町郊外にある沙流川温泉ひだか高原荘もある。また、沙流川沿いの平取町と日高町郊外にキャンプ場がある。 


登山地図と登山コース

 登山地図  GPC軌跡   鳥瞰図(カシミール3D)    高低図
 幌尻岳は日高山脈の最高峰であり、平取町と新冠町から道が通じている。どちらのルートをとっても登山口までの道が悪く、渡渉を繰り返さなければならない。沢靴と沢登り用のタイツを持参すること。登山が困難な山の一つである。

 一般的なルートは、幌尻山荘に1泊して幌尻岳を往復するか、幌尻山荘に2泊して幌尻岳から戸蔦別岳1881m峰から下るコースである。幌尻山荘から頂上を往復するコースには特別の困難はないが、渡渉の危険性(特に増水時)も入れたトータルの登山としてはあなどってはいけない。幌尻山荘の予約は4月1日から始まるが、ツアーがいっせいに予約を入れるので、予約するのが非常に困難である。やっと予約できた日に登るか(増水時には徒渉できない)、勧められないが第一ゲートでテント泊して日帰り登山する。

とよぬか山荘(旧豊糠中学校)の駐車場に車を置いて、平取町営シャトルバスで第2ゲートまで行く。詳細は、林道への車両乗入れ規制およびアクセスをご覧ください。 


登山ガイド

アクセスと山麓の宿
 富山空港1025分発のANAに乗り、1150分に新千歳空港に着く。昼食後、レンタカーを借りる。36号線を南下し、苫小牧のJUSCOLPG間を2個購入する。日高自動車道を東進して日高富川で降り、237号線を15q北進すると平取温泉(平取町老人福祉センターいこい荘)に17時に到着する。宅急便で送った荷物を受け取り、別棟にある「いこい荘」の2階の大部屋に泊まる。
 入浴の帰り、トイレ前に張ったテント内で酒食を楽しんでいる7名のグループに声をかけたところ、明朝に
幌尻山の沢登りに行くとのことであった。私も幌尻山へ行くよと、声をかける。雨のため幌尻岳登山をほとんど諦めて寝る。



日程 2008年7月12日から7月13日

7月12日 曇り後晴れ
林道第1ゲート(
7:50)―→林道第2ゲート(8:20)―→取水施設

(
9:50,10:05)――→幌尻山荘(12:00)

 
                                 

 
平取温泉から237号線を17km北上して振内の幌尻岳の標識で右折する。10km先の豊糠までは幅広道だが、途中から車1台分の簡易舗装道で道幅が極端に狭くカーブの連続である。豊糠のY字交差点を左折して3.3km進むと林道砂利道になり、車が完全に1台しか通行できないでこぼこ道である。さらに21km極端に狭いでこぼこ道を進み、看板を右折してしばらく進むと林道第1ゲートに着く。左斜めに下りた所に、広い駐車場がある。

 登山の用意をしていたら、昨夜の7名が車に乗ってやってきた。話が合って、7名の沢登グループと幌尻山荘まで同行することになり、心強い。上の林道第1ゲートに戻り、林道第2ゲートまで林道を30分歩き、さらに1時間30分歩くと北電取水施設に着く。橋のたもとから左(右岸)の大岩を抱き回り(へつる)して下りた川原で、沢靴と沢登り用のタイツに履き替える。この抱き回りで、ドボンした人が何人もいると聞くので注意する。

 川の水量は多くて膝上であるが、所々急流もあり緊張を強いられる。私たち8名のにわか作りのグループは、急流のある渡渉では全員で手をつないで渡る。前日に雨が降った場合には股下までくるところがあるそうである。渡渉箇所には赤ペンキの印、あるいは赤リボンが下がっているので、それを見逃さないように注意する。

 渡渉する際の注意点として、仲間同士で手をつなぐ、単独行の場合には前後のグループと一緒に渡る、対岸の印を目がけて斜め下流に渡る、下流側にストックをついて体を支えることである。渡渉点に長い渡渉棒が置いてあるところもある。強い雨が降り続いて水量が腰までくる場合には、引き返す勇気を持ちたい。

 渡渉を始めてから2時間弱、右岸左岸と24回の渡渉を繰り返す。右岸を進むようになると、対岸に幌尻山荘が見えてくる。幌尻山荘に着いたところで、沢登りの7名にはお礼を言って分かれる。

 すぐ着替えをする。小屋番はいるが自炊、寝具は持込の完全予約制である。定員は40名、1階はツアー用、2階は一般登山者用である。定員を守っているので、隣の人と触れ合わないで寝ることができる。ザックと登山靴は、小屋の裏側にある荷物置き場に置く。小屋の横にきれいな水が流れているので、自炊をして木のベンチで食事する。登ってくる人や下山してくる人々に言葉をかけながら、夕方までゆっくり時間を過ごす。


7月13日 晴時々曇り
幌尻山荘(4:35)―→命の水(
6:05,6:15)―→幌尻岳(7:45,8:05)

―→
命の水
(9:25,9:30)―→幌尻山荘(
10:45,12:10)―→

取水施設(
14:00,14:20)―→林道第2ゲート(15:50)――→林道第1ゲート

16:20
                       

 その日に下山するためには、5時までには出発したい。必要なものだけを小型ザックに詰め込み、4時35分に出発する。木の根が横たわる樹木間の坂道を急登し、30分で命の水に着く。休憩なしにやり過ごし、ハイ松間の道を分けて進むと、北カールの縁に出る。下には広大な北カールが見下ろせ、底には二つの沼が見下ろせる。北カールの縁を左に半周するようにして頂上に向う。急に風が強くなってきたので、ゴアテックスの雨具を着る。

 幌尻岳全体はなだらかな姿を持つが、やや右にある高いコブが頂上である。ハイ松の枝が登山道に張り出して歩きにくいところもあるが、砂礫地に咲いているいろいろの高山植物になぐさめられる。右方向から新冠コースが合流すると頂上は近い。頂上からは近くの山は見えるが、遠くの山は霞んでいる。それでも、戸蔦別岳、北戸蔦別岳、額平岳、そしてビバイロ岳に続く稜線が眺められる。

 山頂で新得町から単独で来ている人と、 幌尻山荘まで一緒になる。85分に下山を始め、来た道を戻り1045分に山荘に着く。レトルトのハヤシライスを食べてゆっくりする。沢靴に履き替え渡渉を繰り返して、取水施設経由で1620分に仮ゲートに着く。

 途中で平取温泉を予約できたのでテント泊を取りやめて、平取温泉に泊まることにする。温泉につかり疲れをとる。明日は
平取町アイヌ博物館を見学後、トムラウシ野営場に向かう予定である。





 

平取温泉

渡渉(yahoo掲載写真)

 幌尻山荘

北カールの縁

幌尻岳

頂上

戸蔦別方面